歯科にまつわるちょっとした話

歯医者さんと言えば、今も昔も虫歯を抱えた子供達が恐れて近づきたがらない、そんなイメージがありますが、ただ同時に歯科医というのは、多くの医師達の中でも恐らくもっとも人々にとって身近で実際にかかることの多いお医者さんであると言えるでしょう。ただ、日本において法律的には、医師と歯科医師とは全く別の種類の資格ですので、当然のことながら、医師の資格しか持たない人が歯医者を始めることは出来ませんし、逆に歯医者が無資格で内科医や外科医になることも出来ません。なお、医療法によって規定された診療科目は、一般の歯科の他、矯正、小児、口腔外科の4つがあり、これらの他にも、審美、高齢者、障害者、口腔内科、補綴科、保存科、歯周科、放射線科、口腔内科、麻酔科、などといった専門の科を持つ大学病院や歯科医院などもあります。地方都市の小さな町でも大概、町に一つや二つ、古くから地元に根ざしてきた歯医者さんがあるものですが、ここで働く人は何も歯医者さんばかりではありません。

町の歯医者さんには、歯科医師はもちろんとして、その他にも、診断や治療の補助を行い患者指導などにもあたる衛生士、歯冠修復物といった各種の技工物の作製を専門とする技工士、さらには、諸々の雑務を受け持つ助手など、大勢の人達が仕事に従事しているのです。さらに、大学病院や大手の病院などの口腔外科では、これらの人々に加えて、看護師や放射線技師、場合によっては言語聴覚士が従事していることもあります。この様に街角の小さな歯医者さんでも大きな大学病院であっても、いろいろな技術と経験を持った人達がそれぞれ力を合わせて患者さんを支えているわけです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です